2021.08.03
襖の張り替えのご依頼がありました。
早速、張り替えスタートです。
襖の取っ手を取外し、綺麗に紙を剥がしていきます。
紙もただ剥がせば良いのではなく、なるべく薄く剥がすので、
慎重に作業を進めていきます。
まず、取っ手や木枠を外し、ベニアの状態にすると、
シワにならないように伸ばしたり、空気を抜いたりしながら、
手早く、襖紙を張っていき、乾かしていきます。
糊が乾いてくると、ぴったりと伸びて、綺麗に仕上がります。
完成した襖が下の写真です。
住宅や建具の経年などから、あまり白すぎない優しいベージュ色に
シルバーで扇模様が描かれた襖紙をご提案させて頂きました。
最後に、木枠と取っ手を取り付け、綺麗に張りあがりました。
襖と言うと障子と同じく、その昔、中国伝来かと思っていましたが、
襖は、唐にも韓にもなく、日本人の命名とか…。
諸説あるようですが、そういう豆知識を知るのも面白い物です。
障子は、穏やかな光の差し込みが和紙の温かみを感じられ、
襖は、住宅の間仕切り用の建具として使われ、
それぞれの使われ方の違いも日本家屋ならではの良さですね。
近年日本家屋や和風住宅の減少傾向もあり、
襖や障子を使った住宅は減ってきているように感じますが、
昔から使われている日本古来の物なので、
大事に長く使って頂きたいと思います。
マノワでは、障子・襖などの張り替えも承っております。
是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。