2019.09.13

ビジャー特有の赤と青が調和するリビング

こちらのお客様はギャッベの魅力にひかれ、色々な場所に敷いてインテリアを楽しんでいらっしゃいます。

展示販売会では、「マノワさん、今度はリビング用にあう、いいギャッベを提案してください。」と。

何枚か提案させていただいたところ、このお部屋にはギャッベではなく

ペルシャ絨毯をご提案し色々みていただきました。

ペルシャ絨毯の産地のひとつ、”ビジャー”特有の赤と青と調和するような

リビング。

ウインドウトリートメントとしてビジャー特有の青を引き出すことを考えました。

今回ご提案したファブリックスは全てウィリアム・モリスです。

手織りカーペットからインスパイアされたカーテンの両サイドにはネイビーの太いボーダーをジョイントすることによりカーテンのデザインのブルーを引き出す効果をねらいました。

Before

After

手織りカーペットからインスパイアされた伝統的な柄

もともと富士山が見える窓にはカーテンのみでいいですとのことでしたが、

シアーも一緒にサンプルを用意してプレゼンにいきました。

レーヨンと麻素材のカーテンは時間の経過を感じさせます。

伝統的なウィリアム・モリスコレクションの「Bullerswood」と、

抽象的なボーダーストライプを美しいグラデーションで描いたシアーの組み合わせで

絵画のようなカーテンを引き立たせ、

落ち着いた穏やかさも兼ね備えたとても魅力的な窓辺になりました。

細部までこだわったキリムデザインのソファ

ソファーについては片側にボーダーがあるデザインをどの部分にもってこようか色々と考えました。

背面の両サイドに廻り縁装飾のようにみたて貼ることにしました。

またソファーはビジャーの赤色を引き立たせることを第一に考え、

同系色の赤より際立つオレンジ色を提案しました。

背面の左右にビジャーの赤色を引き立たせることを第一に考えました。

背面には紺色を主役とした大柄のこちらもモリスのファブリックスで張替えました。

一枚の絨毯がインテリアに様々な表情を見せてくれます

現在は格子の間仕切りの後ろ側の収納スペースの改修工事を進めさせていただいています。

造作家具もビジャーに合うように赤みを帯びた木材で作成していきます。

 

一枚の絨毯からはじまりインテリアが徐々に深みを増したり、

色々な内装材に合わせて最後に絨毯をプラスすることで表情をつけるなど

様々な事例をみていただきました。

この工事のあと今度はこのソファーの前にある

テレビ周辺の収納棚を変えてほしいというご要望でした。

こちらが既存のテレビ周辺です。

天板はそのまま使うことにして、天板の上下の棚を変えて

いくことになりました。

打ち合わせでもどこに何を収納するのか、

色々とヒアリングさせてもらいました。

また、家電の配線もスッキリとさせるため

見えない部分も細かく決めていきました。

既存の天板にサンダーをかけ塗装しなおしていきます。

右半分が既存の黄色味を帯びた塗装。

左半分はサンダーをかけて素地がきれいに見えてきました。

塗料はビジャー産地の絨毯特有の赤から派生した

ブラウンカラーを提案しました。

いよいよ既存の棚を撤去したところに

棚や扉を収めて完成しました。

引き出しも増やし、物の指定席をつくることで

スッキリと収納することができました。

ヒアリングを重ねお客様の想いをインテリアで

表現することを心掛けています。

カーテンや絨毯、家具全てにストーリー性を

持たせてこれからも提案していきたいと思います。

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