2026.09.09
菊の節句「重陽」
~夏の景色から、秋へと~
9月に入りました。
最近は災害レベルの大雨の多い日も多く、不安定なお天気が続いています。
晴れ間が出ると、まだまだ湿度も高く、厳しい暑さの日もありますね。
そんな中でも、やはり少しずつ
季節の移ろいを感じるようになってきました。
朝晩の空気や空の色など、ふとした瞬間には秋の気配も。
夏と秋の間を行き来するような、そんな9月もまた、良い季節ですね。
富士山の近くで暮らしていると、
季節や時間によって変わる富士山の表情を、日々身近に感じることができます。
夏の終わりの空に浮かぶ富士山。
今日は麓しか見えませんが、
いつもの景色も、季節が変わると少し違って見えるような気がします。
そろそろ富士山も閉山を迎えます。
夏から秋、秋から冬へ。
これから少しずつ姿を変えていく富士山の景色も楽しみです。

そんな季節の中で、まだまだ鮮やかな花を咲かせているのが百日紅です。
夏の暑さの中でも長く咲き続ける百日紅。
夏から秋へと季節が移っていく今も、最後の美しい姿を見せてくれています。

そんな夏の名残を感じる一方で、9月9日は「重陽の節句」。
「9」という数字は、古くから中国で縁起のよい「陽の数字」とされていて、
その最大の陽数である「9」が重なることから、9月9日を「重陽」と。
「菊の節句」とも呼ばれる、五節句のひとつ。
古くから菊は、長寿や無病息災を願う花として大切にされてきました。
平安時代には宮中で行われていたとされる、重陽の節句を代表する風習のひとつで、
「菊の着せ綿」という風習もあったそうです。
9月9日の重陽の節句の前夜、菊の花に真綿をかぶせておき、
翌朝、菊の露や香りが移ったとされる真綿で身体を拭うことで
「菊の生命力をいただき、長寿や無病息災を願う」
という意味が込められているそうです。
色々な伝統行事があるのだと改めて知りました。
今回、 重陽の節句に合わせて、
室礼として「菊の飾り」をしつらえてみました。

季節の行事に合わせて花やものを飾る…
日本には、そんな美しい季節の楽しみ方があります。
秋を代表する花でもある「菊」
これからの時期になると、色とりどりの菊が見られるのも楽しみです。
夏から秋へ。
身近な景色や室礼を通して、季節の移ろいを楽しみたいと思います。

