2026.08.01
収穫祭を一緒に楽しむ
~形見の布をリメイク~
暑さが厳しい毎日ですが、
お客様のもとへ、ファブリックパネルを納めに伺ってきました。
今回ご相談をくださったのは、
以前にもブラインドのご依頼をいただいたご縁のあるお客様です。
お母様の形見の布を、
ファブリックパネルへとリメイクさせていただきました。
事例としてご紹介します。

今回ご相談下さったのは、お母様の遺品整理をしていた際、
一枚の風呂敷に包まれた布が見つかったことがきっかけでした。
その風呂敷を開けてみると、
昔、ご実家でお母様が飾られていた、叔父様が染められた布。
懐かしさもあり、
「この大切な形見の布を、どうにかしてまた飾れるようにしたい」
とご相談くださいました。
その際にご持参いただいた布がこちらです。

飾れるスペースも十分に確保できるとのことでしたので、
この布の魅力を最大限生かせるよう、
「ファブリックパネルとして飾ってみませんか」とご提案させていただきました。
設置した様子がこちらです。

今回お預かりした布を拝見すると、
大きさが180cm×160cmほどで、とても存在感のある素敵な染物でした。
この布を広げてみると、
ギターを奏でる人人、
収穫した果物を頭に乗せて陽気に踊る人々など、
まるで収穫祭を楽しんでいるかのような情景が描かているように感じられました。
そこで、この布全体を大きく見せられるように
ファブリックパネルが良いのではないかと考え、提案させて頂きました。


今回パネル本体から製作し、
この大切な形見の布を、新たなかたちでお届けすることになりました。
実際に施工を始めると、
ところどころに経年による痛みや破れがみられましたので、
職人とも相談を重ねながら、
できる限り布の風合いを生かせるよう製作をすすめました。
柄の見せ方や痛みのある部分などにも細やかに気を配り、
一つひとつ丁寧にファブリックパネルへと仕上げていきました。

完成したファブリックパネルをお客様のもとにお届けし、
実際に飾らせていただきました。
今回は壁面へ固定するのではなく、床に置いて立てかけるスタイルに。
大きなサイズのパネルだからこそ生まれる存在感を生かしながら、
空間になじむ設置となりました。

経年美化した木のぬくもりのある空間にも自然と溶け込み、
泥染めを思わせるような深みのある色合いと
人々が描かれた様子が存在感を放っています。
そして、このお部屋に置かれたドラムが染物の世界観に見事に加わり、
まるで絵の人々が今から飛び出してきて、
音楽に合わせて踊り、歌い、収穫を祝うお祭りが始まりそうな雰囲気です。
眺めているだけで心が弾み、自然と楽しい気持ちになりますね。
お客様からは、懐かしい、楽しい、思い出と共に、幸せな時間が過ごせています。というコメントと共に、愛犬のワンちゃんとのお写真が届きました。
お客様から届いたお写真がこちらです。

今回こちらの製作にあたり、大切な思い出が詰まった一枚の布には、
年月を重ねたからこそ生まれる、新しいものにはない味わいや物語があることを
改めて感じました。
その大切に受け継がれてきた布を、幼いころの思い出とともに、
新たなかたちへと蘇らせるお手伝いをさせていただけたことに感謝申し上げます。
これからも、このファブリックパネルがご家族皆さまの思い出とともに、
末永く空間を彩っていってくれることを願っています。
これからも、お客様一人ひとりの大切な想いに寄り添いながら、
心を込めたインテリアのご提案をしていきたいと思います。

