2021.05.19
新築当時にカーテンを取り付けさせていただいたお客様より
各お部屋のカーテンの付け替えと一緒に障子を貼り換えてほしいということで
現場をみさせていただきました。
幅広の障子に富士五湖の風景をうつした障子紙で貼り換えて
ほしいというご要望でした。
実際にいくつかの画像をみてもらいました。
とても素敵な写真を撮るヒュージ・ロック・デザイン様が撮影した画像です。
今回は春の富士五湖をこの和室の空間に
取り入れていきましょうということになりました。
約20年ぶりに張り替えるということで
既存撤去をしてきれいにしていきました。
建具も経年美化してとても味わいがあります。
内装士として46年の経験をつんできた職人が
今回は担当させていただきました。
無地の障子紙と違って幅広サイズの障子引き違いに
1つの風景をいれて貼っていくので、
それぞれの建具に貼る枝や葉っぱ、富士山などの位置を確認しながら進めていきました。
今回は破れにくい強力紙を使用し、
しっかりと糊付けしていきました。
障子紙を乾燥をさせている間、各部屋のカーテンの
取り付けをさせていただきました。
こちらのカーテンもまたブログにて
ご紹介したいと思います。
完成した障子はこちらです。
障子紙に入ってくる自然光は入射方向に関係なく様々な方向に
拡散され、障子紙に映し出された色もやわらかくなります。
今回はペールトーンのピンクと水色により
ふんわりとした表情を空間に添えてくれました。
また経年美化した障子の建具の色合いと桜の枝が調和して
和室全体が桜の木の下にあるかのように感じました。
座卓からみるとお花見をしているような気分になりますね。